紹介予定派遣のメリットとデメリット。派遣との違いを解説。

こんにちは、ヘクシです。
現在は、企業の人事採用担当として正社員で働いていますが
私自身、派遣社員も紹介予定派遣社員としても勤務していた経験があります。

派遣社員のイメージというと、
自由・やりたい事ができる・プライベートの充実という良いイメージを持つ方がいれば、
不安定・社会的地位が低い・給料が上がらないという悪いイメージを持つ方もいます。

自由な働き方をしたいと思いながらも、
やはり将来への不安もあり、安定した職に就きたいと思うのは自然な流れです。
派遣社員という働き方を選択している人の中には、
本当は正社員として働きたいけれど、学歴や職歴、スキルに自信がないため、
雇用先が決まりやすい派遣社員という働き方を選択している方も多いと思います。

今回は、派遣としての働き方のメリットを活用しながら
将来に向けて直接雇用を目指している方へ、「紹介予定派遣」について解説します。
派遣社員も紹介予定派遣も正社員もすべての経験があり、
その経験をもとにメリットデメリットをお伝えしようと思います。

1.派遣と紹介予定派遣について

  • ① 派遣と紹介予定派遣の違い
  • ② 派遣に向いている人
  • ③ 紹介予定派遣に向いている人

2.紹介予定派遣のメリットとデメリット

  • ① 紹介予定派遣のメリット
  • ② 紹介予定派遣のデメリット
  • ③ 派遣会社の選び方

3.正社員を目指すなら

1.派遣と紹介予定派遣について

1-① 派遣と紹介予定派遣の違い

通常の派遣社員は、所属している派遣会社から人材派遣として就業先企業で業務を行うのに対し、
紹介予定派遣は、直接雇用を前提とし派遣期間を試用期間と考え派遣され業務を行います。

通常の派遣は契約期間があり、契約満了時に更新するかを決定します。
通常、契約期間が残り1カ月になると更新の有無が決定します。
契約更新をするかどうかは、派遣社員と就業先企業それぞれに選択権があり双方一致すれば更新となります。
派遣社員が更新をしたくても、企業から更新の依頼がなければ契約満了となってしまい、更新してもらえるかどうかを心配しながら働かなくてはなりません。

一方、紹介予定派遣は派遣期間を試用期間と考え、直接雇用を目的として派遣されます。
2004年度の派遣法の改訂により、ミスマッチをなくし、より利用しやすい制度とするために紹介予定派遣においては、事前面談や履歴書の送付が可能となりました。
また派遣期間終了時(最長で6カ月)に、直接雇用に係る意思の確認、求人条件の明示、採用内定を行う事が可能となりました。
このように直接雇用を目的としている為、通常の派遣社員にくらべ就業先決定までの難易度が高くなっています。

1-② 派遣に向いている人

スキルアップを求めて色々な企業で働きたい方や自由な働き方を求めている人には向いていると言えます。
子育てなどで長時間・長期間の勤務が難しい方にとっては、
自由に派遣先と派遣期間を選択し働けるのは魅力的です。

また、パートやアルバイトと違い派遣社員の時給は高く設定されています。
都心であれば一般事務などで平均1600円。高い企業であれば2,000円の所もあります。
社会保険の加入も可能ですし、有給休暇の取得も可能です。
自分に合った勤務スタイルを優先したい方には向いていると言えます。

1-③ 紹介予定派遣に向いている人

いずれは、直接雇用を希望している方に向いています。
職場の人間関係や業務内容が自分に合っているか心配で、正社員として就職する事に抵抗がある方や、
転職活動で、職歴や学歴に自信がなく正社員への応募を諦めている方には最適です。

紹介予定派遣の期間は、最長で6カ月と決められている為
ダラダラと試用期間(紹介予定派遣期間)が長引く事もなく、直接雇用するかどうかを決める事ができます。
転職活動でなかなかうまくいかない方は、紹介予定派遣から直接雇用を目指す方法もいいかもしれません。

2.紹介予定派遣のメリットとデメリット

2-① 紹介予定派遣のメリット

職場の人間関係や業務内容を事前に知ることができる

→直接雇用の前に、どんな人と働くのか、どんな業務を行うのか実際に経験する事ができます。
転職での就職の場合、入社した後に人間関係で悩んだり、業務内容が思っていたものと違ったりなどの
ミスマッチを理由に退職というケースは少なくなりません。
そんな状況にならない為に、事前に職場環境を知ることは大きなメリットと言えるでしょう。

条件の調整などを派遣会社が仲介してくれる

→派遣期間中の人間関係や業務内容について、派遣会社の担当に相談する事ができます。
実際に働いてみてわかる悩みへのアドバイスを得ることもできるので心強いです。
また、転籍時には条件等の調整を派遣会社がします。自分ではなかなか言えない事も派遣会社を通して
就業先企業に伝える事ができます。

直接雇用を目的とした派遣社員であること

→将来への不安を感じている方には、とても大きなメリットと言えるでしょう。
安定を求めて直接雇用を希望しているけど、色々な事情があってなかなか実現できない人にとっては
派遣としてのメリットを活用しながら、希望の直接雇用への転籍が実現できます。

2-② 紹介予定派遣のデメリット

求人数が、一般派遣に比べ圧倒的に少ない

→紹介予定派遣の求人数は、一般派遣求人の約10分の1の割合しかありません。
しかし、紹介予定派遣は人気があり、応募数が多いです。そのため、狭き門になってしまいます。

直接雇用が正社員とは限らない

→直接雇用=正社員とは限りません。
直接雇用の中には、正社員・契約社員・パート・アルバイトも含まれます。
つまり、6カ月紹介予定派遣として勤務して、いざ直接雇用の条件提示となったときに、
希望していた正社員での雇用が叶わない場合もあるのです。

試用期間が終了するまで直接雇用の給与がわからない

→紹介予定派遣としての契約をする際は、派遣社員としての就業時間や時給等の提示しかされません。
派遣期間終了後の給与や福利厚生等の条件は未定の為、提示されないのです。
つまり、派遣期間が終わってみないと直接雇用のお給料はわからないという状況になります。
実際に、派遣社員が終了後の条件提示を見たら、直接雇用になったのはいいけれど
大幅にお給料が少なくなってしまうため、直接雇用を諦めざるおえないケースも多くあります。

有休休暇の発生が遅い

→通常、有給休暇は入社6か月後から発生します。
しかし、紹介予定派遣の場合は、派遣期間の雇用主が派遣会社。
6か月後の転籍後の雇用主は派遣先企業となるため、一度リセットされてしまいます。
つまり、職場は紹介予定派遣開始時と変わらず派遣先企業であっても、
1年を経過しないと有休休暇が発生しない事になります。

2-③ 派遣会社の選び方

企業が求人を掲載するに当たり審査が必要になります。
大手の派遣会社は特に厳しく審査があるため、掲載されている企業に関して安心できるでしょう。

しかし、大手の派遣会社は、登録している派遣社員も多い為
紹介予定派遣にエントリーをしてもなかなか審査に通りません。
紹介予定派遣の求人数が少ない為でもありますが、
派遣社員の中にはスキル高い方や、すごい職歴や経験を持っている人もいます。

そういう方たちに勝ち抜くには、難しいです。
そのため、おすすめは大手の派遣会社と規模の小さい派遣会社をダブルで登録する事をお勧めします。
小規模の派遣会社でも、大手には及びませんが紹介予定派遣の求人はあります。
紹介予定派遣は人気が高いので、数多くエントリーする事が必要です。

3.正社員を目指すなら、紹介予定派遣でも派遣でもなく、転職の方が良い


私自身経験した、派遣社員・紹介予定派遣・正社員すべての働き方を参考にしてアドバイスをすると
安定した職に就きたいのであれば、転職での「正社員採用」が一番いいと言えます。

紹介予定派遣は、求人数が少ない事と派遣期間が終了するまで給与などの条件がわからない事で
結果的に時間を無駄にしてしまう事もあります。
仕事をする上で一番優先する条件が、「人間関係」であるという人ならば
紹介予定派遣がお勧めですが、それ以外の条件の方が、優先順位が高いという人にはお勧めしません。

直接雇用を目標としているならば、
転職での正社員を目指しつつ、紹介予定派遣にもエントリーをし、双方の求人内容を比べながら
転職先を探すのが一番でしょう。

【まとめ】
色々な働き方があるからこそ、選択を間違えると時間と労力を無駄にしてしまうケースもあります。
私自身、紹介予定派遣で勤務した後に条件が合わず、直接雇用を断念した経験があります。
人間関係を事前に知ることができるのはメリットですが、
せっかく仲良くなった職場の同僚と別れるというつらい選択でもあります。

悪い人間関係ばかりではありません。いい人間関係を気付けたからこそ情が入り決断を間違う時もあります。
自分にとって、何が一番大切で、何を求めているのかをもういちど考えて転職活動をしてください。

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